ヒトノレキシ

価値観は人によって違う、そんなの当たり前の話。
そして人は、生まれて死ぬまで一人一人が歴史をもっている。
その歴史がいい事や悪い事、誇れる事、人に触れられたくない事、多種多様にある。
自分の歴史は自分ひとりで創れるものではない。
時に望まぬ形でいらない歴史を手にする事もある、でも一度手にした歴史は消える事はない。
そのいらない歴史(壁)が目に見えるもの、見えないものであっても一生付き合わなければならない。
仮に目に写る望まぬ壁を手に入れたとしよう、
その壁を壊す事ができるのであれば、時が経てばその壁にいつか終わりが来る。

そう一つの時代が終わる。

ただ永遠に壊す事ができない壁もある。目に写る壁、写らない壁。
それを大きな壁とみるか小さな壁とみるか。昨日何気ない話をしていた時にふとそんな事を感じた。
そしてそいつは壊す事ができない壁を持っていた、でもそいつは笑い飛ばした、ただの壁だと。
壊せない壁を手にした事を一生根に持ち、人と線を引いて生きる人もいる。
そしてそれを気の毒だと考えていた俺はバカだったと思う。
手にした歴史を受け入れられるかが大事なんだ。
そしてそれができる人間は最高にカッコいい。
そして今俺は思う、壁は壊せなくても乗り越えればいいのだと。