誇り

沖縄料理を食べに行き、家に帰りテレビをつける。
画面に踊る、中田英寿現役引退の文字。最初理解不能だった。
信じられない、そんな気持ちでいっぱいだ。人はさまざま、考え方もさまざま。それはわかっているでも、あまりに今回の事は衝撃的。代表から引退というのは囁かれていたけれど、まさかプロとしてサッカー選手としてのキャリアに終止符を打つとは...。でも一人の中田ファンとして、本人の意見を尊重したい。彼のホームページはよくお世話になる。書いてある内容、文章の書き方など俺も参考にしている。そして今回彼が綴った言葉
      ”人生とは旅であり、旅とは人生である”
今回の彼の決断、一つの旅の終わり。そして誇りを胸に、そう表現してある。誇り、今まで旅をする事で何人もの人と誇りに出会った。



七年も会社勤め、でも急な入院生活を強いられクビになる、今まで俺が会社のためにしてきた七年はなんだったんだ?、そう怒り、同時に今本当に自分のしたい事、それは旅だって、日本を飛び出し今年で世界を回り5年目を迎えるジャックさん。



会社の倒産が決まったって聞いたとき、残りの有給全部つかって旅しようと思った、今恐らくハローワークにいるであろうオッサン。



同じような毎日に異議を唱え、自分が本当にしたい事は何か?そう考え会社をやめて旅に出たシステムエンジニア



学校やめて日本一周してて、最終的にどこに住もうか考えたけどやっぱ生まれ故郷がいいなって、そう笑わってた広島であった沖縄人。



忍者が好きでね、毎年大きな休みは日本に来て忍者探してんだって。何と答えよか迷った結果、頑張れとだけ言った。あのメガネのドイツ人大学生。


太ったから走らなきゃと思って、そんで今はダイエットしながらイギリス中を旅してんだ。そういい残し突然去った、人懐っこいゲーマー、ロジャー


人それぞれの人生観、そしてそれぞれの誇り。一期一会の旅を通じて思う事、
みんな共通している考え
             ”今を楽しんでいる? ”

退職して自由になってもそんな年とった時じゃぁ何もできねぇよ!だから今、この時を楽しむんだってそんな事よく言われたの覚えてる。
今回の中田英寿の決断、正にそれだろう。彼にはいくつかの野望がある、だから体が言う事をきく内に次の人生に挑戦したい。俺はそう解釈する。
そして高橋歩に通ずるものもある。もちろんピッチから背番号7がいなくなるのはすごい残念だが。
            
仕事で安定した生活を求める人間がほとんどだ。でも一人旅や旅人の安宿へ行くと不思議とこの僅かな一握りの考えを持ち旅をする人に必ずといっていいほど遭遇する。就活も含め二年後俺はどうなるか、わからない。ただ一つ、誰に何と言われようと折れない一つの誇り、それを胸に持っている人は最高にかっこいい。それが仕事にしろ、趣味に生きるにしろ。そんな誇り、俺も今捜し求めている。
そしてとりあえずお疲れ様