犬に読む物語

アメリカとカナダにはR.E.A.D.(Reading Education Assistance Dog) 読書介助犬なる犬が存在するらしい。医療、病院で動物と触れ合う事で人には癒せない心の傷を動物を通じて癒すというアニマルセラピー。そしてそのセラピー犬の中から訓練し選ばれた読書介助犬。犬達の仕事は至ってシンプル、子供が本を読むのを静かに愛想よく聞く事。元々、絵本と犬と人助けが大好きな一人の女性の発案で始まった、犬に本を読ませてあげるという会。最初は半信半疑でばからしいと思われた企画が、予想以上に効果があり広がっているらしい。最近の子供は読書嫌いで本を読みたがらない、でもこの企画を通じて進んで本を読むようになるらしい。読書嫌いの主な理由は親に無理やり読まされ嫌いになったとか、みんなの前で音読させられて恥をかいたというのが大半の原因。で、この犬に本を読み聞かせる事でなぜ子供が進んで本を読むようになるか、文字を読み間違えたり、詰まるなりしても犬は人と違いうるさく注意しなければ、黙って話を聞いている。それが自然に読書する事への楽しさ、自信につながり、自然と読むようになるらしい。犬は人の言葉を素直に受け止め、何も言わずに自分に寄り添ってくる。その犬が自分に本を読み聞かしてくれるのを待っている、犬と接する事で優しさ、気遣いが生まれる。そして何をすれば犬が自分をもっと好きになってくれるかそのため自分で考え行動する自主性。当然本を読むことで読み書きの力、本の世界に入りこみ想像力も身につく。実際に体験してみないとわからないが、信じられない効果があるらしい。確かに動物は人にはない魔法の力を持っている。
犬に本を読んであげたことある?

この本にある言葉
人は思い出の中で生きるより前に向かって行くのが自然、そして心に素晴らしい思い出があるから前に進める”