魔法使い、晴れのち晴れ

人生で一回だけ、魔法が使えるなら、何をするだろう?
たぶん、結局答えがでないで終わりそうな気がする。

ドラクエファイナルファンタジーも、
魔法がなかっらきっと、つまらない冒険になるんだろうな。

でもきっと、あれにハマる人たちは、
ゲームという、空想世界の中に入り込む、ある種の魔法にかかっている。
10年以上前だが、自分もその一人だった。

仲間を集めて、強大な敵を倒す!
言うなれ、仲間を集めて、みんなで目的を達成する。
いわば現実世界でよくある話。そこらじゅうにある話。

でもゲームのそれが違うのは、世界中を旅をする。
ワンピースがあれだけ多くの人を惹きつけるのは、
いろんなキャラクターが仲間が集まって、それぞれの目的にむかって世界中へ旅をする。

言ってみれば、旅は魔法。
日常から離れた世界へ連れ出してくれる。

悪く言えば、現実逃避。
でもずっとは続かない。あくまで逃避だから。
現実の世界、現実の生活があるからこそ、
逃避の世界、魔法の世界がある。

ずっと旅をし続けるなんて不可能だ。
何拍何日、限られた時間だけ、旅行という娯楽がある。
限られた時間だけ、魔法の世界にいられる。

一ヵ月ほど前、来星後初めて日本へ帰りました。
何よりも、半年ぶりに日本へ帰ることが楽しみで仕方なかった。
今まで、日本へ帰るフライトなんて嫌で仕方なかったのに。
一週間ほどの滞在でしたが、その一週間しか日本に居ないという感覚が、
楽しみを膨らませた、帰ったら出来ること、したいこと、行きたい場所。

帰国といううなの、日本への旅行だったから。
日本行きのフライトは既に魔法の中。

帰りは帰りで、楽しみだった。
シンガポールへ帰れるっていう現実が。
きっとまだ、俺はこの国に住む事が魔法のなかにいる。
ずっと、居る訳じゃないから。
期限が決まった魔法の中にいる。
晴れのち晴れ!
今日も快晴、ときどきスコールが降るけど、すぐ止む。

天気がそうだもんね。
心も晴れるよ、不思議な魔法。

日本に帰ったとき、みんな口を揃えて、こう言った。

いつ帰ってくるん? と
帰ってきたら何するん? と。

どっちも答えがありません。
そうだよね、将来って心配するよね、みんな。
明るい将来期待する人に対して、夢見るなって言ううもんね。

将来て明るくちゃいけないのて、言わないよね。誰も。

でもね、俺は決めてんの。
暗い将来を夢見るくらいなら、現実を明るく生きようと!!

それはそれで、夢みんなって?
夢を見るのが悪ならば、人はみんなロボットのようなもの。

魔法使い、晴れのち晴れ。